相談先について
愛着について読んでいると、いろいろな気持ちがわいてくることがあります。このページでは、専門家に相談したほうがよいのはどんなときか、誰に頼れるのか、どうやって探せばよいのか、つまり相談先についてまとめています。緊急のときは、すぐに119番か110番に電話してください。
いま危険な状態にあるときは
あなたやほかの誰かが差し迫った危険の中にいるとき、または自分を傷つけることを考えているときは、いますぐ電話してください。救急車は119番、警察は110番です。最寄りの救急外来に行くこともできます。
つらい気持ちを誰かに聞いてほしいときは、「いのちの電話」のような電話相談の窓口もあります。お住まいの地域の窓口と受付時間は、公式の案内でご確認ください。
専門家に相談したほうがよいとき
愛着スタイルは日常的な傾向で、多くの人はふり返りや人とのつながりを通じて、それについて多くを学ぶことができます。それでも、専門的な訓練を受けた人と話すほうがよい場合もあります。次のようなときは、相談を考えてみてください。
- 人間関係についてつらい気持ちが長く続いている、あるいはそのことで眠れない日がある。
- 自分や相手を傷つけるパターンに気づいている。たとえば、関係がくり返し苦しいもの、支配的なもの、危険なものになってしまう。
- ネグレクト、虐待、喪失、その他のトラウマなど、過去の経験が何度もよみがえってくる。
- 不安や気分の落ち込みが、睡眠、仕事、食欲、日々の生活に影響している。
- 身近な子どもの人との関わり方が心配だ。
支えを受けるのに、危機的な状況である必要はありません。自分をもっとよく理解したい、関係をうまくいかせたい、という理由だけで相談する人もたくさんいます。
誰が力になってくれるか
日本では、次のような専門家や窓口が身近な相談先になります。
- かかりつけ医。 最初の一歩として、いちばん相談しやすいことが多い相手です。体の要因がないかを確かめ、選択肢について話し合い、専門の医療機関を紹介してくれます。
- 精神科・心療内科の医師。 不安や気分の落ち込み、眠れないといった症状があるときに、診察と治療を行います。
- 公認心理師・臨床心理士。 気持ちや人間関係のむずかしさについて、心理的な評価やカウンセリングを行う心理の専門職です。大人の人間関係のパターンや、幼いころの経験の影響について一緒に考えてくれる人も多くいます。
- カップルカウンセリング・夫婦カウンセリング。 関係そのものがテーマのときに、二人一緒に話を聞いてくれます。
- 小児科医・児童精神科医。 子どものことが心配なときの相談先です。まずはかかりつけの小児科に相談し、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらうのが一般的です。
相談先の探し方
- かかりつけ医に相談する。 紹介状を書いてもらったり、信頼できる相談先を教えてもらったりできます。
- 公的な窓口を利用する。 各都道府県などの精神保健福祉センターや、地域の保健所では、心の健康についての相談を受けつけています。
- 費用を確かめる。 医療機関での診察には健康保険が使えますが、医療機関以外でのカウンセリングは自費になることが多いものです。事前に料金を確認しておくと安心です。
- やり方と相性をたずねる。 最初に短く話して、どのような進め方をするのか、人間関係の悩みを扱った経験があるか、費用はどれくらいかを聞いてみてかまいません。
合う人に出会うまでに、何度か試すことになるかもしれません。相性は大切で、しっくりこないときに相談先を変えるのはごく普通のことです。
診断と記事にできること、できないこと
愛着スタイル診断とWikiは、自分をふり返るためのものです。医学的な診断ではなく、専門家による評価の代わりにはなりません。限界については診断のしくみで、日常的なスタイルと臨床的な状態の違いについては愛着スタイルと愛着障害で、くわしく説明しています。
このページから1つだけ持ち帰ってほしいことがあるとすれば、これです。助けを求めることは、自分とまわりの人を大切にしているしるしであって、あなたに何か問題があるしるしではありません。
最終更新:2026年9月28日